ドメインとサーバーを自分で管理するには
ドメインとサーバーはホームページを作っている制作会社でしか管理できないと思っている方が意外と多いようですが、そんなことはありません。レンタルサーバーなら個人でもだれでも利用できるようになっています。もちろん専門知識は必要ですが、それはホームページを作れるぐらいならおそらく大丈夫。制作会社に任せっきりか、自分でもできるところはした方がいいのか?と迷っているなら、この記事がその辺の判断材料になればと思います。
ドメインとサーバーについて、よくある質問
- ドメインやサーバーは、自分でも管理できるんですか?→YES
- ドメインとサーバーは、別々に管理できますか?→YES
- ドメイン、またはサーバーを別会社に引越しはできますか?→YES
- 同じサーバー会社でプランのみを変更できますか?→YES(ただし引っ越しと同じ扱いになる場合もあり)
ドメインとサーバーを自分で管理するメリット
- ランニングコストが安くなる
- 連絡が取れなくなるかもしれない他人に任せなくて済む
ドメインを自分で管理する一番のメリットは、連絡が取れなくなるかもしれない他人に任せなくて済むことです。万が一サーバー管理者との連絡が不通になったとして、サーバーに残っているホームページやメールなどのデータは諦めるとしても、ドメインの管理さえ自分で行っていれば、ドメインはその後も使い続けることができます。
ドメインとサーバーを自分で管理するリスク
- 料金の支払いを忘れるとドメインを失効する
- ホームページが表示されなくなる恐れ
- メールの送受信ができなくなる恐れ
きちんと動作しているサーバーなら、めったなことではホームページが表示されなくなったり、メールが送受信できなくなるといったことはありませんが、たまにサーバー会社によるアップデートで、ユーザー側が対処しなければならないケースがあります。そんな時は必ず通知が来るはずなので、制作会社などわかる人に相談しましょう。とはいえ、ビジネスで大切なホームページとメールを運用していてるなら、サーバーは自分で契約したとしても、保守管理だけでも制作会社などにお願いすることをお勧めします。
ドメインとサーバーを自分で管理する費用
- たとえば、ムームードメインで、.comドメインを取得、運用するした場合→初期費用1,160円、更新費用1,280円/年
- たとえば、サーバーを、ロリポップのスタンダードで運用した場合→月額500円
この場合、1年で必要なランニングコストは7,280円だけです。制作会社にすべて任せていると、おそらく数万円以上は必要だと思います。これはほんの一例ですが、ドメインの管理費用としては、管理会社によってそれほど大きな差はありません。しかしサーバーに限っては種類が異なれば費用も大きく違ってきます。ただ同じような価格帯では、どれも同じような機能となっている場合が多いようなので、小さなホームページと少しのメールだけなら月額500〜1000円程度のサーバーで十分と考えられます。サーバー会社やサーバープランについて迷われた時は、一度わかる人に相談することをお勧めします。
人気のドメイン管理会社一覧
サービス名 | .com更新費用 | .jp更新費用 | 運営会社 |
---|---|---|---|
お名前.com | 1,280円 | 2,840円 | GMOインターネット株式会社 |
ムームードメイン | 1,280円 | 2,840円 | GMOペパボ株式会社 |
バリュードメイン | 1,280円 | 2,840円 | GMOデジロック株式会社 |
さくらインターネット | 1,852円 | 3,909円 | さくらインターネット株式会社 |
※参考料金はドメインの中でも、.comドメインと.jpドメインでの年度更新に掛かる費用を示しています。
人気のサーバー管理会社一覧
サービス名 | プラン名 | 月額費用 | 独自SSL | 運営会社 |
---|---|---|---|---|
お名前.com | SD-11 | 900円 | 月額100円 | GMOインターネット株式会社 |
ロリポップ | ライト | 250円 | 月額2,000円〜 | GMOペパボ株式会社 |
さくらインターネット | スタンダード | 429円 | 無料※1 | さくらインターネット株式会社 |
エックスサーバー | X10 | 1,000円 | 無料 | エックスサーバー株式会社 |
コアサーバー | CORE-MINI | 198円 | 月額1,543円※1 | GMOデジロック株式会社 |
heteml | – | 1,500円 | 年間18,000円〜 | GMOペパボ株式会社 |
※参考料金は各サーバープランの中で、WordPressが使える一般的なプランでもっとも安いプランを紹介しています。
※月額費用は年払いした際の月額費用となります。
※1 独自SSLを使う場合は、別途SSLサーバー証明書の取得が必要です。
独自SSLが使えるサーバー
ほとんどのレンタルサーバーで、独自SSLが使えるようになっていますが、独自SSLの扱いが各社で違いますので、比較の際は注意が必要です。2017年2年の時点で全世界のWebサイトのうちSSLで通信されている割合が50%を超えたという報告があり、現在も急速に普及が進んでいます。現時点でもっとも安いのは上記のエックスサーバー、および同系列のwpXサーバーです。いずれも完全無料で提供されています。さくらインターネットも無料ですが、別途、SSL証明書を用意しなければなりませんので、そこで無料のSSL証明書が準備できれば、完全無料となります。少し分かりづらいと思いますので、初心者へのおすすめはエックスサーバーか、wpXとなります。
ドメイン登録情報の正確性確認
これは登録したメールアドレスが正しいかどうかを判断しています。お名前.comなどは、2週間以内にドメイン登録情報の正確性が確認できなかったドメインを使用停止としています。
承認期限日までにメールアドレスの有効性を確認できない場合、ドメインは強制的に利用制限され、ホームページやメールがご利用できなくなります。
参考:お名前.com > よくある質問 > ドメイン登録情報の正確性確認とは?
サーバーを引っ越す際や、ドメイン設定を変更した時の注意点
サーバーを引っ越すには、ドメインの設定(ネームサーバーの変更)を変更する必要があります。注意しなければいけないのは、ドメインの設定を変更したあと反映されるまで1~48時間の時間がかかります。たとえばサーバーを変更する際には、ネームサーバーという設定を変更しますが、これは徐々に変更が行われ、完全に変更が完了するまでの時間です。自分の環境で変更した内容が反映されたからといって、変更が完了したわけではありません。具体的には自分の家のパソコンからは新しいホームページが見えるけど、友達の家のパソコンからはまだ古いホームページが見えているといった現象があります。
ドメインとサーバーを別々に管理するとは
ドメインとサーバーは、別々のサービスで申し込むことは可能です。しかし特にメリットがある訳ではありませんので、同じサービスの中で管理した方が支払いや管理が容易になります。ただしドメイン料金が割高なさくらインターネットなどの場合は、サーバーはさくらインターネットで、ドメインはムームードメインという具合につかい分けて少しでもランニングをコストを抑えるという方法もあります。
ドメインの情報公開(Whois)代行とは?
ドメインを登録すると登録名義や管理者メールアドレスなどの情報を公開する義務があります。しかし個人情報なので公開したくないという方も少なくないと思います。これを公開しない方法としては各ドメイン登録会社の名義を利用する情報公開代行という方法があります。
Whois情報とは
Whoisとは、IPアドレスやドメイン名の登録者などに関する情報を、インターネットユーザーが誰でも参照できるサービスです。このサービスは、主に以下の目的でレジストリやレジストラが提供しています。
Canvaでドメイン取得
Canva(キャンバ)といえば、ロゴやチラシ、デザインが作成できるアプリですが、その中でWebサイトを作って公開することもできるようになりました。下記のドメイン検索&取得ツールで、独自ドメインを取得すれば、Webサイトの作成から公開まですべてCanvaで完結します。
Canvaでドメイン検索&取得する方法はこちら